ともだちを どうやって作るのですか と きかれても
はい こうです とは いいがたい
りょうりのように作れたら 食べたら おしまいなのだから
おもちゃのように作れたら つぶれたら おしまいなのだから
ごみのように作れたら すてられたら おしまいなのだから
わかりません と こたえるでしょう
でも
ともだちを どうして作るのですか と きかれれば
それは こうだからです と さまざまにいいやすい
どうぶつのように 一人生きるなんて わたしにはさみしすぎるから
わたしは生きていることをたしかめるために ひとの中を生きるのだから
わたしはだれかのともだちであるために ともだちを作るのだから
こたえかどうか わかりません が
ともだちの顔の数だけ 思いうかべながら
きっとせいいっぱい こたえるでしょう