車で移動の最中にFMをつけたら・・・
『奴隷のなみだが~美しい音楽になる~』なんて歌詞が流れてきた。
奴隷になったことはないけれど、
我慢や悲しみといったことは何がしか抱えている、その思いからか
じーんときた。
歌はボサノバ調のさわやかな旋律にのって、
やがてエンジンを切るとともに終わる。
何かに支配され、そこから逃れようとする切ないキモチが
美しい歌詞の根っこになるのだろうか。
ちっぽけなことに支配されていた事実に気づき、
自分の心はほんとうはこんなに軽やかなのだと言いたげに
楽しいメロディを生むのだろうか。
偶然耳に入ったこのワンフレーズは、
私がどうしても抜け出せなかったちっぽけな支配の中から、
いとも簡単に外へ飛び出させてくれた。