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会いたいと思っていた人に、とうとう会えた。
25日、わが町の文化ホールにいらした谷川俊太郎さん。 世界を代表する作家という紹介に、 「わたしは宇宙を代表すると思ってるんだけどね。」 第1部は、統合失調症である作家、森実恵さんとの対談。 その中でお二人の詩が朗読された。 やはり私には谷川俊太郎さんの詩が印象的だった。 それは ・・・闇は光の母 光の子は目・・・ という言葉。耳に入ってきたとき、なぜか私は目をつぶった。 そこに闇ができて、ものすごく納得した。 眠るときは闇の中へ入ってゆく、とてもやさしく安らかな闇へ。 思いをかみしめるとき目を閉じるのは、闇の懐で癒されたいから。 闇は恐い恐ろしいとだけ思うことはないんだ、 そう納得した私の中で、何かが深く輝いた気がした。 第2部は小学生や大人5人の詩にタイトルをつけるあそびから始まった。 子供の詩に愛情こもったクールな批評、大人の詩にプロから見た丁寧で厳しい批評。 そしてあいうえお作文という、はじめのひらがなに続く即興の一行案を会場から募り、 谷川さんが選んだ一行をつなげて一つの詩にするというもの。 けっこう詩になるもんだなあ、と意外な発見。 私にはあっという間の2時間半だったけれど、 宇宙を代表するといった谷川さん、 私には、詩の宇宙にいる仙人のような気がして、 仙人からたくさんのことを学んだ。 そのひとつ、 自分と他人はなにかで地続きであるということを深く掘り下げて詩にするといいのだ ということ。 これはぜったい忘れないでいたい。
by racdasan
| 2007-02-26 23:43
| 日記・・・すなおな日常
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