予定と予定の間に、ほんのちょっとの隙間が空くことってありませんか?
そんなとき、ぼーっとしながら辺りの風景を見ていると、そこにある何かと思いの中の何かが
ぶつかって、いつの間にか風景ではなくて、思いを見ている、
そんな風に現実の時間が飛ぶことがわたしにはあります。
自転車に乗ってるときなんか、あれ?いつの間にかこんな所まで来てる?!
で我に返る。そして詩ができました。
公園の犬
約束の時間より早く着いてしまったので
向かいにある公園のベンチにすわった
犬が走っている
がっしりした中型のレトリバーだ
よく食べるのだろう
力ののった走りっぷりが元気でかわいい
うん 似ている
あそぶだけあそんで
おなかがすいたら
まっすぐ走って帰ってくる
あなたによく似ていて
わたしは
そうだ きょうはおやつを買ってから帰ろう
と思った
あとであなたから
電話がかかってくる
きょうは五分遅れると伝えよう
レトリバー犬がこっちを見た
くりっとした黒目がかわいい
やっぱり
あなたによく似ていた